楽曲を料理に例えると?編曲の役割

編曲ってどういう立場?

作詞、作曲、編曲、レコーディング、ミックス、マスタリング。

一つの歌モノ楽曲をつくるためにやることは色々とありますが、地味に大変な編曲について考えてみたいと思います。

編曲というと、「メロディ以外の部分、つまりオケをつくること」と言えます。

地味なのに大変なのか、地味だから大変なのか…

編曲は「こういうことをするのです」というのは、具体的でわかりやすいです。

ただ、そこから一歩引いてみると、「編曲って、楽曲制作という全体から見て、どういう役割を果たしているのか」ということが気にならないでしょうか。あ、気にならないですか…

編曲の立場というか、編曲の役割のようなものを感覚的に理解できればと思います。

「楽曲」=「料理」を考える

繰り返しになりますが、編曲はシンプルに、メロディ以外の部分の演奏を決める事だと解釈しています(楽器・音選びも含めて)

ただ、言葉ではわかりにくい部分がありますので、身近なもの「料理」で考えてみたいと思います。

(私は「つくること全般」は「料理」で例えられるのではと思い込んでいる節があります。なんとなくです)

楽曲と料理の関係性

(作品)     楽曲     ⇔    料理

(材料選び)   楽器・音選び ⇔    食材選び

(創作)     作曲     ⇔    調理

(味付け)    ミックス   ⇔    調味

(仕上げ)    マスタリング ⇔    盛り付け

(五感)     聴覚     ⇔    味覚

編曲はどこへ行った?」というのはひとまず置いておきます。

盛り付けは、味覚と関係ないじゃないか」という矛盾もありますが、だいたいこんな風に思います。

これを見ると「自分は盛り付けがまだまだ未熟だな」とか「食材選びには自信がある」という風に、料理人になった気分が味わえます。

最初、「作曲と編曲」を合わせて「調理」と考えましたが、これでは編曲が何かわからなくなります。

なので、楽曲において「編曲はどういう効果をもたらすか」を考えます。

すると「編曲によって明るい曲にもできるし、暗い曲や、悲しい曲にもできる」ということがわかります。

つまり、「相手にどういう感覚を味わわせるか」ということです。

編曲の役割

ある料理において、単に「おいしい」というのは、ある楽曲において「良い曲だ」というのと似ています。

そうすると編曲の役割は、「甘くておいしい」「辛くておいしい」「香ばしくておいしい」という風に、「どういう方向性のおいしさを出すか」だと感じます。

まとめると、「編曲は楽曲の方向性を決めるもの」と言えるのではないでしょうか。

そのためには、「どんな材料を選ぶか」も関わってきます。

楽曲×料理の関係性で言えば、「ある味に向かって、食材を選んで調理すること」が編曲ということになりそうです。

 

(作品)    楽曲       ⇔    料理 

(材料選び)【編曲】楽器・音選び ⇔    食材選び

(創作)  【編曲】作曲     ⇔    調理

(味付け)     ミックス   ⇔    調味

(仕上げ)     マスタリング ⇔    盛り付け

(五感)      聴覚     ⇔    味覚

編曲は、料理において「どんな味か」という方向性を決めるものだと考えると、その重要性に気付かされます。

言い換えれば、「それを聴いてどんな気分になってもらいたいか」というある種、相手の欲求を担っているとも言えます。

どうりで大変なわけです…。

カレー風味のマカロニサラダの話

とある飲食店のメニューで、「カレー風味のマカロニサラダ」がありました。

もちろん、マカロニサラダがベースですが、その名の通り風味がカレーです(おいしかったです)

この「カレー風味のマカロニサラダ」に作曲と編曲の関係性を感じざるを得ません。

マカロニサラダという料理のベースがメロディメインテーマです。作曲です。

一方、編曲はアレンジとも言います。

マカロニサラダをカレー風にアレンジしたと言えるように、「ある料理をどんな味にするか」が編曲なのかもしれません。

この場合、「マカロニサラダはまあまあ好きなんだけど、カレーはもっと好きなんだよなぁ」という人にはぴったりですね。

ただ、マカロニサラダ自体にも味があるのと同じく、メロディ自体にも方向性があり、なんでも合うのかは怪しいところです。

そうは言っても、「意外な組み合わせの料理がおいしかった」ということはよくあることです。

料理のアレンジも、楽曲の編曲も、同じように考えられるかもしれません。

以上、「楽曲を料理に例えると、編曲の役割とは?」でした。