Vocal RiderとDeeTrimの違いとは?【オートレベラー】

オートレベラー

 

ボーカルなどのオートメーションを自動で行ってくれるオートレベラーというものがあります。

有名なものはWavesのVocal Riderですが、ドーテック・オーディオのDeeTrimもあります。

2つはどう違うのか、おおよその傾向を知っておいて損はないはずです。

結果から言いますと、「2つは似たような役割だけど、効果は別物」と考えた方が良さそうです。

Vocal Rider

簡単な設定は必要だけど、原音のニュアンスが残る、自然な音量調整

DeeTrim

設定いらずで、トラックに挿すだけで音量が均一になる、積極的な音量調整

 

Vocal RiderとDeeTrim

まずはWAVESのVocal Rider と ドーテック・オーディオのDeeTrimのそれぞれの説明を見ます。

Vocal Rider : ボーカルトラックのレベルをリアルタイムに調整する「手コンプ」を自動で行うプラグイン。

DeeTrim : DeeTrimはどのような入力レベルでも出力レベルを一定に保ちます。

どちらも「ボリューム調整を自動で行ってくれるプラグイン」という意味では同じです。

しかし、実際使うとなると、どんな違いがあるのでしょうか。

オートレベラーの比較

波形は上から順番に…

①原音 ②Vocal Rider  ③DeeTrim  ④Deetrim アウトプット-8.0dBに設定

まだ、ノーマライズしていない状態です。

②Vocal Riderで大きなピークが①に比べて押さえられていることがよくわかります。

③DeeTrim ②Vocal Riderよりも小さな音が持ち上げられています。

②Vocal Riderでも、スレッショルドというかTargetを下げても、ここまで持ち上がりませんでした。

ビシッと同じ高さで揃っているという感じでしょうか。

DeeTrimはその説明どおり、出力レベルを一定に保つことに重点を置いているという印象です。

ノーマライズ後

④DeeTrimのアウトプットを下げたものを用意しました。

DeeTrimは操作するパラメータがOUTPUTしかないので、OUTPUTを変えたものですが、当然、出力が下がるだけです。

しかし、設定にはありませんが、前段でDeeTrimへの入力音量を下げると変化がありました。

DeeTrimは、設定するパラメータがなく、設定する必要がありませんが、インプットには少々影響を受けるようです。

インプットを下げすぎると、所々持ち上がらないことからも、インプット音量の影響があることがわかります。

【※検証として、入力音量を必要以上に下げています】

ボーカル音源で比較

音源での比較です。

原音

音量差が大きいです。

Vocal Rider (Fast)

Fastモードのためアタックが抑え気味で、滑らかなダイナミクスになりました。

DeeTrim

小さな音が底上げされて、一定の音量になりました。コンプやリミッターで抑えた感じに近いです。

まとめ

初めの繰り返しになりますが、それぞれの印象は…

Vocal Rider

簡単な設定は必要だけど、原音のニュアンスが残る、自然な音量調整

DeeTrim

設定いらずで、トラックに挿すだけで音量が均一になる、積極的な音量調整

どちらの方がいいかは目的に寄りますが、ボーカルの自動音量調整に関しては、Vocal Riderの自然さが非常に良かったです。

対して、DeeTrimは音圧が高くなり、迫力は増しそうです。

Vocal Riderは滑らかに、DeeTrimは均一に。

自然さを残すのか、一定の音量に保つのかが2つの大きな違いとなります。

以上、「Vocal RiderとDeeTrimの違いとは?」でした