なぜあなたのバンドの音は迫力がないのか

周波数分布

「なぜあなたのバンドの音は迫力がないのか。」

本屋の新書コーナーに置いてそうなタイトルですが、こんな本が置いてたらすぐ手に取ってしまいそうです。

というか、こんな本を置いていて欲しかった。という気持ちもあります。

 

バンドに限らずとも音楽やDTMをしている人なら興味がある話だと勝手に思っていますが、どうなんでしょうか。

バンドの音の迫力を出すにはどうすればいいのか

ただ、このようなことについての議論をあまり耳にすることがありません。

楽器を始めた頃は音の迫力など気にしないし、それよりも演奏することが楽しみです。

ライブやレコーディングに携わる人にとっては、むしろ当たり前な事なのかもしれません。

なぜバンドの音に迫力がないのか」とか「なぜ楽曲に迫力がないのか」という問題は、知っていれば当たり前だけど、知らなければ想像もつかないようなやっかい存在だと思います。

 

周波数分布を見る

ボーカル+ギター+ベース+ドラムで考えてみます。

周波数分布を見るためのスペクトルアナライザというものがあります。

%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%82%af%e3%83%88%e3%83%ab%e3%82%a2%e3%83%8a%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%b6%e3%83%bc

 

人間はだいたい20~20kHzまでの音が聴こえます。

写真のの左端が20Hz、右端が20kHzぐらいの目安です。

それぞれの楽器が合わさって周波数のバランスが出来上がります。

 

各パートごとの周波数分布のイメージを図にしたものがこちらです。

周波数分布

ドラムは低音域のキックから高音域のシンバルまであるので全体的に分布しています。

ベースは中低域、ボーカルとギターは中高域という関係性がわかれば十分です。

 

「あなたのバンドの音に迫力がない理由」

問題は「なぜバンドの音に迫力がないのか」ですが、その原因は「周波数分布のバランスが悪いから」です。

いやいや、音のアタックが弱くて抑揚の無さが原因の時もあるだろう」という意見もあると思います。

音圧を上げすぎて強弱がなくなることで迫力がないということもあります。

確かに全ての原因が周波数分布のバランスではないですが、「周波数分布のバランス」がその原因の多くのウエイトを占めていると感じています。

 

ここで言いたいのは、音に迫力がなくて悩んでいる人は「抑揚がないこと」ではなく「周波数バランスが悪いこと」に問題を抱えていて、

そもそも「周波数バランスが悪いこと」が原因であることに気づかない場合があるということです。私がそうでした。

バンドでライブをやっていても、その音の周波数分布なんて見ることはないですよね。

ライブではPAさんが音を聴いてある程度調整してくれますが、それぞれのバンド自体の音はさまざまです。

そこで、「音に迫力のあるバンド」「音に迫力のないバンド」が出てきます。

言い換えれば、「周波数分布のバランス良いバンド」「周波数分布のバランスが悪いバンド」ということになります。

 

現状の音バランスを知る

目的は「各楽器のバランスのとれた周波数分布をつくること」です。

しかし、そこにたどり着くには現在の周波数分布でどの周波数帯域が足りていないのかを知る必要があります。

地図を見て目的地がわかっても現在地がわからなければ、どちらに歩き出していいのかわからないのと同じように、

現在の足りない周波数帯域がわからなければ、低音域を上げればいいのか、高音域を上げればいいのかわかりません

ただ、現在地を知ることが最も重要ですが、簡単ではありません。

(エンジニア的に) 耳が良い人であれば、音を聴けばわかるのでしょう。

➡『耳が良い』の3つの意味

「いやいや、聴いてもわかんねえよ!」という場合もあると思いますので、そういう時はどうするのがいいのか。

 

あなたのバンドの音の迫力を出す4つの方法

基本は「各楽器のバランスのとれた周波数分布をつくること」です。

あなたのバンドの音の迫力を出す4つの方法

①現在の音を聴いて、足りない周波数帯域を足す(=出すぎている周波数帯域を削る)

②耳のいい人に音のバランスを聴いてもらって、教えてもらう

③周波数帯域を聴き分けられるように訓練する

④もうすでに迫力があるのだと本気で信じる

 

①現在の音を聴いて、足りない周波数帯域を足す(出すぎている周波数帯域を削る)

音を聴いてわかる人であれば、バンド全体のバランスを聴いて調整することです。

ベースの中域上げた方がいいな」とかです。

わからないから困ってんだよ!」という話ですが。

②「耳のいい人に音のバランスを聴いてもらって、教えてもらう」

「音を聴いてもわからないなら、人に聞いてみる」です。

どのパートを上げるべきか、どの音域を上げるべきか、アドバイスをもらいます。

ライブハウス関係の人や、PAさん、エンジニアさんが有力候補になりそうですね。

身の回りの耳の良い人を探すところからスタートです。

③周波数帯域を聴き分けられるように訓練する

訓練の方法はいくつもあると思いますが、自分で聴く耳を鍛えるという方法です。

そして、迫力のあるものとないものの、両方を聴き比べることです(※重要)

現在地だけ見ていても目的地へはたどり着きません。

現在の音バランスと、目的の音バランスを聞き比べましょう。

④もうすでに迫力があるのだと本気で信じる

これができるなら一番の解決法です。

そもそも、なぜバンドの音に迫力を出させようとやっきになっているのでしょうか。

当人が現在「バンドの音に迫力がない」と思っているからです。

今からでも、バンドの音に迫力があるのだと思い込むことができれば解決です。

 

最後に

「各楽器のバランスのとれた周波数分布をつくること」が必要ですが、なぜ迫力がないのかも知らなければ、何をすればいいのかわかりません。

知っただけで迫力が出せるようになるというものではありませんが、何が問題なのかもわからない状態ほど辛いものはないと思いますので、バンドの音に迫力を出すための手掛かりになればと思います。

以上、「なぜあなたのバンドの音は迫力がないのか」でした。