歌モノ楽曲で転調させる3つの理由/なぜ転調するのか?

転調って何のためにするの?」という疑問に対する答えを、考えてみたいと思います。

歌モノ楽曲において、転調させる3つの理由です。

転調とは

まず、転調とは、1曲の中で調(キー)が変わることです。

例えば、曲の中で、調がCメジャー(ハ長調)からDメジャー(二長調)に変わるなどです。

平行調をひとまとめにして考えると、調は全部で12種類あると言えます。

転調前後のメロディ共通音を見つける【転調メロディ早見表】より】

一言に転調といっても、作曲時には制作者の狙いがあるはずです。

一体、どんな狙いがあって、転調させるのでしょうか

1.メロディの高さを調節する【ボーカルのため】

メロディの高さが、ボーカルの音域に合わない問題を解決する」のが、1つ目の転調の理由です。

例えば、「同じ1つのメロディラインを男女で分けて歌いたい」という場合、男女で声の高さが違う問題があります。

男女どちらも、歌いやすい高さに合わせるために、曲途中で転調をさせる手法がよくあります。

他には、「良いサビのメロディがあるけど、この曲中では高さが合わないな」という場合です。

Aメロ、Bメロと来て、「そのままのキーでは、使いたいサビのメロディが高すぎる」といった時などにも、転調が使えます。

例として、以下のアレンジ動画では、サビの始まり(0分55秒)から転調させています。

2.楽曲の雰囲気を変える【聴く人のため】

転調により、「雰囲気を変える」のが2つ目です。

転調すると、別の曲になったように雰囲気が変わります。

「何のために雰囲気を変えるのか」と言えば、具体的には、「盛り上げる」「インパクトを出す」「飽きさせない」などです。

「盛り上げる」「インパクトを出す」「飽きさせない」ためには、音数を変えたり、リズムを変えたり色々あると思います。

その中の1つとして、調を変える「転調」という手法があります。

例として、以下のインスト曲では、0分07秒で転調して、0分38秒で元の調に転調させています。

3.メロディの選択肢を増やす【楽曲のため】

転調することで、「メロディの選択肢を増やす」というのが3つ目です。

基本的に、1つの調の中で使うメロディは決まっています。

「キー=C」であれば、歌のメロディのほとんどが「ドレミファソラシ」の7音です。

これは、伴奏に使われている音にも同じことが言えます。

しかしこれでは、12種類もある調の中で、1種類の調しか使っていないわけで、不自由と言えば不自由です。

もっと自由に、色んなメロディを使いたい」という時に、転調を使うのが1つの方法です。

番外編:他の曲と差別化する【制作者のため】

もうひとつ、転調を使う理由として考えられるのが「他の曲と差別化する」というものです。

「別に、転調以外にも、差別化させる方法はたくさんあるだろう」という考えはごもっともです。

しかし、多くの歌モノ楽曲が1つの調で完結していることを考えれば、転調は効果的な方法です。

ただ、これは楽曲内での転調理由ではないので番外編としています。

まとめ

  1. メロディの高さを調節する【ボーカルのため】
  2. 楽曲の雰囲気を変える【聴く人のため】
  3. メロディの選択肢を増やす【楽曲のため】

番外編:他の曲と差別化する【制作者のため】

以上が、私が考える、歌モノ楽曲で転調させる理由です。

もちろん、1つの転調をとって見ても、1から4全ての理由を含んでいる場合もあると思います。

それにしても、効果的な転調を使っている曲を聴くと、本当に感動します。

人が感動する時というのは、予想を裏切られた時だとよく言われます。

人間は、同じ1つの調の中で、次にやって来る音を「無意識に予想」しているものです。

そこで、転調は、その無意識の予想を裏切ることができ、人を感動させます。

話が脱線しましたが、まとめると転調は素晴らしいということです(雑っ)

以上、「歌モノ楽曲で転調させる3つの理由/なぜ転調するのか?」でした。