詞先より曲先での作曲が簡単な理由

詞先と曲先の違いとは?

歌もの楽曲をつくる時に、よく問題になるのが「詞先」と「曲先」です。

歌詞を先に作る「詞先(しせん)」、メロディを先に作る「曲先(きょくせん)」どちらを選ぶかの違いです。

「詞」先行で作曲するか、「曲」先行で作曲するかという意味で「しせん」「きょくせん」と覚えましょう。

作曲というのは狭義ではメロディを作ることを意味します。

もちろん、一般的にはメロディに歌詞と伴奏をつけて・・とい風に作詞と作編曲まで含めて全体で「作曲」ということもあります。

しかし、歌もの楽曲において、何をもって作曲と呼ぶかというと、メロディを作ることとなります。

なので、「曲先で作曲する」というのは「メロディ先行でメロディを作る」みたいな意味にもとれます。

頭痛が痛い」とか「馬から落馬する」とか「音速のソニック」とか色々ありますが、そんな感じです。

話がそれました。

ここでいう「曲先」の「」とはなんでしょうか。

それは「メロディ」のことです。

「作曲する」というのは狭義で「歌のメロディを作る」ということです。

「作曲する」というと広義には「曲を制作する」、狭義には「メロディを作る」と言えるでしょう。

つまり、「曲先」は「歌詞よりも先にメロディを先に作ること」です。

曲先は「メロ先」とも呼ばれることもありますが、その方が誤解がなくわかりやすいですね。

もうひとつの方法「コード先」の意味

もうひとつ、「コード先」という言葉もあります。

オフィシャルな名称かどうかは置いておくとして、「コード進行から先に作る」というものです。

ピアノやギターなどの楽器でコードを弾きながら、そこにメロディを当てはめていくような方法です。

「曲先」はメロディを先に作ると言いましたが、一部で曲先は「メロ先」と「コード先」に分けられるという考え方もあります。

「コード先」というのは「コードを先に作る」つまり「編曲を先にする」という見方ができます。

つまり、これらは作詞・作曲・編曲という3つのどれを先に決めてしまうか、という違いであるといえます。

歌もの楽曲制作の始まりが作詞なら「詞先」、作曲なら「メロ先」、編曲なら「コード先」ということです。

※曲先を「メロ先」と「コード先」に分けた場合

 

あなたは詞先派?曲先派?二刀流?同時派?

ここにきて、「結局、何から先に作ればいいんだ?!」という問題が浮上してきます。

どの作り方がその人に合っているのかという問題でもあります。

しかし、人によっては、1曲の中で詞先か曲先どちらか1つとも限りません。

ある曲では詞先、またある曲では曲先でという「二刀流」のような方がほとんどかもしれません。

中には、メロディと歌詞を同時に作る「同時派」といえる方も多いと思います。

では、何から作ればいいんでしょうか。

一般的に曲先が詞先よりも簡単だと言われているので、曲先がおすすめです。

 

詞先より曲先(メロ先)が簡単な理由

なぜメロディ先行での楽曲制作が歌詞先行よりも簡単だと言われているのか理由を考えてみます。

その理由として、選択肢の数の違いがあると思います。

先にメロディが決まってしまっても、数々の言葉の中からリズムやメロディに合うものを選ぶことができます。

一方、歌詞が先に決まっていると、リズムや音数が限定されてしまいます。

楽曲というのは4/4拍子や3/4拍子などが多いですが、ある程度の制限があります。

いくらメロディとリズムが自由だと言っても、制限が多くなる中で、自分が良いと感じるメロディを探し出すのは難しいのかもしれません。

メロディを作るときは、リズムを抜きに考えればですが、1つの調性の中ではドレミファソラシの7つの選択肢しかありません。

しかし、歌詞においては意味がわからない言葉でも掛け声でも、響きが合えばいいという場合があります。

言葉の方があとから、つじつまを合わせやすいとも言えます。

歌詞とメロディのバランスは大事ですが、「融通の利きやすい歌詞を後にする方が簡単」だと言えるのではないでしょうか。

以上、「詞先より曲先での作曲が簡単な理由」でした。